映画『家族の庭』テアトル梅田
●スタッフ
監督 マイク・リー
脚本 マイク・リー
製作総指揮 ゲイル・イーガン
テッサ・ロス
製作 ジョージナ・ロウ
撮影 ディック・ポープ
美術 サイモン・ベレスフォード
装飾 ジャクリーン・デュラン
音楽 ゲイリー・ヤーション
録音 ティム・フレイザー
編集 ジョン・グレゴリー
メイク クリスティーン・ブランデル
キャスティング ニナ・ゴールド
●キャスト
ジム・ブロードベント
レスリー・マンヴィル
ルース・シーン
ピーター・ワイト
オリヴァー・モルトマン
デヴィッド・ブラッドリー
カリーナ・フェルナンデス
マーティン・サヴェッジ
ミシェール・オースティン
フィリップ・デイヴィス
スチュワート・マッカリー
イメルダ・スタウントン
ケン・ローチと並びイギリスで高い水準の映画を作り続けている名匠マイク・リー。『人生は、時々晴れ』など今までの作品と同様、今回も脚本が無い段階で俳優たちを集め、即興によるリハーサルを重ねていくうちに脚本を作っていくというユニークな映画作り。そのため、映画に出てくるキャラクターは、実生活そのままではないかと思えるほどのリアリティがそこにはある。安定して変わる事が無い夫婦という受け皿があるからこそ、弱さや悩みを抱えた友人たちが安心してやってくるのだろう。何をやっても失敗してしまうメアリーのような人は、誰にも身近に一人はいるのではないだろうか。大きな事件が起きるわけではないが、観終わった後、登場人物について様々な思いが巡ってしまうような作品だ。
●解説
「ヴェラ・ドレイク」などのイギリスの巨匠、マイク・リー監督による心揺さぶられる人間ドラマ。揺るぎない信頼関係で結ばれている一組の夫婦と、彼らのもとに集まる人々の喜怒哀楽を優しく見つめる。『人生は、時々晴れ』のレスリー・マンヴィルが主演を務め、彼女を支える夫婦をルース・シーン、ジム・ブロードベントらイギリスが誇る名優が好演する。登場人物たちそれぞれの人生の奥深さが胸を打つ。
●あらすじ
地質学者のトム(ジム・ブロードベント)と、医学カウンセラーのジェリー(ルース・シーン)は誰もがうらやむおしどり夫婦だ。彼らは30歳になる孝行息子(オリヴァー・モルトマン)にも恵まれ、私生活は非常に充実していた。ある晩、ジェリーは同僚メアリー( レスリー・マンヴィル)を夕食に招待するが、彼女は酔ってしまい自分には男運がないと愚痴っていて……。