『タカダワタル的ゼロ』

監督・撮影:白石晃士

出演:高田渡/泉谷しげる/柄本明/ベンガル/綾田俊樹

製作:桝井省志
撮影:長田勇市(JSC)
配給:アルタミラピクチャーズ

2008年/日本/74分/カラー/35mm/DTSステレオ

あらすじ
2001年の大晦日、下北沢ザ・スズナリ柄本明率いる劇団「東京乾電池」の舞台終了後、高田渡の年越しコンサートが始まろうとしていた。長年歌い続けてきた「生活の柄」「コーヒーブルース」等のお馴染の曲をいつもと変わらぬ調子で歌い上げ、観客を魅了する高田渡。ゲストに迎えた泉谷しげるとの丁々発止のやり取りはヒートアップし、さらには泉谷しげるが熱唱するなかでこう叫ぶ…“国宝!高田渡!”

解説
2004年、歌と笑いに溢れた音楽ドキュメンタリー映画タカダワタル的』から3年。高田渡音楽と人生を追った本作は、高田渡泉谷しげるの最初で最後の貴重な競演ライブを記録するとともに、彼が愛した吉祥寺の焼き鳥屋<いせや>での高田渡の口から語られる言葉の数々、彼が残した音楽や生きざまを最後のメッセージとしてフィルムに残している。(作品資料より)



個人的にはそんなにファンじゃなかったし、一昨昨年に亡くなられたときにも、そんなにショックを受けたわけでもなかったのですが、今年、何十年かぶりに「春一番コンサート」(現在は「祝春一番」というらしい)を聴きにいって、加川良中川イサトのふたりともが、高田渡の「生活の柄」を取り上げていたのがすごく印象的で、高田渡というヒトはホント、みんなに愛されていたんだなぁ〜ということを痛感した次第です。

これもドキュメンタリーなんで、映画的にどうというようなもんじゃないんですが、高田渡のしゃべりがとっても味わい深くて、まるで志ん生のマクラを聴いているような感じで、ちょっと感動してしまいました。
あと印象的だったのは、最近若いヒトがよく聴きにきてくれるんで頑張らねばとうれしそうに喋っていたことですかね。