『つぐない』

原題:Atonement

監督:ジョー・ライト

出演:キーラ・ナイトレイ/ジェームズ・マカヴォイ/シアーシャ・ローナン/ロモーラ・ガライ/ヴァネッサ・レッドグレイブ /ブレンダ・ブレッシン/パトリック・ケネディ/ハリエット・ウォルター/ベネディクト・カンバーバッチ/ジュノー・テンプル/ジーナ・マッキー/ジェレミー・レニエ

プロデューサー:ティム・ビーヴァン/エリック・フェルナー/ポール・ウェブスター
原作:イアン・マキューアン
脚本:クリストファー・ハンプトン
撮影:シーマス・マクガービー,BSC
美術:サラ・グリーンウッド
音楽:ダリオ・マリアネッリ
衣装:ジャクリーヌ・デュラン
配給:東宝東和

2007年/イギリス/123分/カラー/ビスタサイズ/ドルビーSRD/PG-12

あらすじ
第二次世界大戦前夜、夏のイングランド。政府官僚の娘で未来の大作家を自負する13歳のブライオニーは、大学を卒業したばかりの姉セシーリアと使用人の息子で幼なじみのロビーのただならぬ関係を察知し、ロビーへの警戒心を抱く。そして事件は起きる。ブライオニーの嘘の証言によって、愛しあう恋人たちは無残にも引き裂かれ、犯した過ちの重さにブライオニーが気づいたときには、泥沼の戦争が始まっていた。

解説
幼さゆえの潔癖さが生んだ罪と、それを償うチャンスすら奪い去ろうとする戦争の残酷さを描いた本作は、現代イギリス文学の巨匠イアン・マキューアンのベストセラー『贖罪』を、『プライドと偏見』の新鋭ジョー・ライトが格調高く映像化した傑作。ヒロインは前作に続いてキーラ・ナイトレイ。ロビー役、『ラストキング・オブ・スコットランド』のジェームズ・マカヴォイと共に燃え上がる恋心と揺るぎない愛を見事に演じてみせる。そして物語の要であるブライオニーを新人シーアシャ・ローハン、『エンジェル』のロモーラ・ガライ、大女優ヴァネッサ・レッドグレイヴが競演する。第80回アカデミー賞作曲賞受賞作品。



とにかく、映画の出だしがすごくいい(タイプライターの音がだんだんと音楽に変わっていくところはゾクゾクします)。

主人公をシアーシャ・ローナンロモーラ・ガライ→ヴァネッサ・レッドグレイブ の三人が演じるわけですが、この配役がすばらしい。キーラ・ナイトレイジェームズ・マカヴォイの美男美女コンビがまたいい。

めずらしく原作を読んでいたので、フランスでの撤退のシーンをどのように再現しているのか興味深々で観ていましたが、海岸のシーンは見事!のひとこと。

ラストは原作とはちょっとちがうオリジナルな味付けがしてありますが、これまた原作、映画ともにおススメの作品です。