コーマック・マッカーシー「血と暴力の国」

血と暴力の国 (扶桑社ミステリー)

血と暴力の国 (扶桑社ミステリー)

今年観た映画の中でも、もっとも印象に残っている『ノーカントリー』の原作ということでずっと気になっていた作品。
これを読むと、コーエン兄弟はなんとも原作に忠実に映画化を行っていたことがよくわかりました。トミー・リー・ジョーンズ演ずる保安官の語りの部分が少なかったのと、モスとヒッチハイクの女の子とのくだりが省略されていたことぐらいでしょうか。
とくに、モスと女の子の会話は個人的には好きな部分なのでちょっと残念。
映画もよかったけれども、小説もいいですね。
もう一度じっくり、映画を観なおしたい気分になりました。