『クローバーフィールド/HAKAISHA』

原題:Cloverfield

監督:マット・リーヴス

出演:マイケル・スタール=デヴィッド/マイク・ヴォーゲル/オデット・ユーストマン/リジーキャプラン/ジェシカ・ルーカス /T・J・ミラー

製作:J・J・エイブラムス/ブライアン・バーク
脚本:ドリュー・ゴダード
撮影:マイケル・ボンヴィレイン
美術:ダグ・J・ミーディンク
配給:パラマウント ピクチャーズ ジャパン

2008年/アメリカ/85分/カラー/ビスタサイズ

あらすじ
ニューヨークのとある高級アパート。東京への転属が決まったロブのためにサプライズ・パーティが開かれている。そんな中、突然、とてつもない爆音が響き渡る。表を見ると、外では大爆発が起きている。そこに何かが飛んでくる…近くのビルに激突し、地面に落下したのは自由の女神の頭だった…。―コードネーム“Cloverfield”と呼ばれるビデオ映像。かつてセントラル・パークと呼ばれた場所で見つかったものである。

解説
トランスフォーマー』全米公開時、突如謎の特報が流れて以来、そのほとんどが謎に包まれ、真偽不明のプロモーション映像をWEB上で小出しにしてきたため、映画ファンの間で憶測が飛び交った超話題作。大人気TVシリーズ「LOST」や『M:i:III』で世界中を魅了し、ハリウッドで今最も注目されているクリエイターJ.J.エイブラムスが仕掛けた本作。突如出現した未知の何物かに襲撃されるマンハッタン、パニックを起こす人々。全編に及ぶハンディ・カメラによるドキュメンタリーを思わせるリアルな映像と、最新の視覚効果の融合によって、観る者はまるで自分が登場人物の一人になったかのような錯覚を感じるはずだ。ちなみにサブタイトルの“HAKAISHA”は、エイブラムスのたっての要望なのだとか。(作品資料より)



なかなかおもしろかったですね。

物語の出だしはまんま、プライベート・ビデオそのもの。「あれ」が登場してからは、まるで体感アトラクション(たとえば、USJスパイダーマン・ザ・ライドとか・・・)に参加しているような感じ。ロブが友人を犠牲にしてでもベスを助けにいくところや、最初は気になる女の子と喋るきっかけのために気軽に引き受けたカメラマン役のハドソンが、途中から取り付かれたように(むしろ使命感に燃えて)ビデオカメラを回し続けているところがいかにもアメリカぽくって、こういうの好きです。

なんだかわけのわからない正体不明のばけものが襲ってくるという展開は、ちょっとスピルバーグの『宇宙戦争』を想い出させます。

全体としては、壮大な物語の第一章という感じでしょうか?延々と続くエンドロールに、作り手たちの映画『ゴジラ』に対するリスペクトを感じました。