『マイ・ブルーベリー・ナイツ』

原題:My Blueberry Nights

監督・脚本:ウォン・カーウァイ

出演:ノラ・ジョーンズ/ジュード・ロウ/デイヴィッド・ストラザーン/レイチェル・ワイズ/ナタリー・ポートマン

脚本:ローレンス・ブロック
撮影:ダリウス・コンジ
美術:ウィリアム・チャン
音楽:ライ・クーダー
衣装:ウィリアム・チャン/シャロングローバーソン
配給:アスミック・エース

2007年/フランス・香港/1時間35分/カラー/シネマスコープ/ドルビーSRD

あらすじ
恋人に捨てられたエリザベスは彼のことが忘れられず、彼の行きつけのカフェに乗り込む。そんな彼女を慰めてくれたのは、カフェのオーナー・ジェレミーと、甘酸っぱいブルーベリー・パイ。それからのエリザベスは、夜更けにジェレミーと売れ残りのパイをつつくのが日課になる。しかしそんなある日、彼女は突然ニューヨークから姿を消す。恋人への思いを断ち切れずにいたエリザベスは、あてのない旅へとひとり旅立ったのだった…。

解説
香港が世界に誇る名監督ウォン・カーウァイが、ハリウッド俳優を起用した初の全編英語作品。舞台を香港からアメリカに移し、さらにカメラマンも『欲望の翼』以来タッグを組んできたクリストファー・ドイルから『セブン』のダリウス・コンジに交代しているが、カーウァイ独特の世界観は健在。主演は、演技初挑戦とは思えない堂々たる演技を披露した歌姫ノラ・ジョーンズ。彼女のセレクトした楽曲が中心のサントラも素晴らしく、95分の映画体験を至福のものにしている。さらにカーウァイの自由な演出法に刺激されたのか、ジュード・ロウナタリー・ポートマンらが見せる活き活きとした表情も見どころ。



くだらない映画ではありますが、こういう映画大好きです!
俳優がみんないい!ノラ・ジョーンズはこれからも女優としてもやっていけるでしょう。ジュード・ロウもよかったし、デイビッド・ストラザーンとレイチェル・ワイズは存在感バリバリ。極めつけはナタリー・ポートマンでしょう。『ダージリン急行』でもびっくりしましたが、これはさらに・・・俳優陣はホント豪華です。

脚本にローレンス・ブロックの名前があったのでちょっと期待していたのですが、全編ウォン・カーウァイそのものという感じです。
実はウォン・カーウァイは『恋する惑星』以来なので10年以上のブランクがあるわけですが、一見してそれっぽい映像でうれしいやら悲しいやら・・・複雑な気分で観ていました。
ラストのホントにきれいなシーンが印象的でした。

あっ、音楽は天才ライ・クーダーです。ダメな映画なわけないじゃありませんか!