『ダージリン急行』

原題:The Darjeeling Limited

監督:ウェス・アンダーソン

出演:オーウェン・ウィルソン/エイドリアン・ブロディ/ジェイソン・シュワルツマン/アンジェリカ・ヒューストン/アマラ・カラン /カミーラ・ラザフォード/イルファン・カーン

プロデューサー:ウェス・アンダーソン/スコット・ルーディン/ロマン・コッポラ/リディア・ディーン・ピルチャー
脚本:ウェス・アンダーソン/ロマン・コッポラ/ジェイソン・シュワルツマン
撮影:ロバート・イェーマン
美術:マーク・フリードバーグ
音楽:サタジット・レイ
配給:20世紀フォックス

2007年/アメリカ/104分

あらすじ
インド北西部を走るダージリン急行に、長男フランシスの呼びかけで、次男ピーターと三男ジャックがやって来る。父の死をきっかけに絶交していた彼らだが、フランシスはインドの旅を通じて、再び兄弟の結束を高めようとしていた。しかし兄弟たちはそれぞれに個人の問題を抱えており、ケンカが絶えない。しかしそれでも、3人は人生を変える旅を必要としていた。そんな中、あるトラブルから3人は列車を放り出されてしまう。

解説
ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』『ライフ・アクアティック』と一筋縄ではいかないコメディを送り出しているウェス・アンダーソンの新作は、常連オーウェン・ウィルソンアカデミー賞俳優エイドリアン・ブロディ、『マリー・アントワネット』でルイ16世を演じていたジェイソン・シュワルツマンが3兄弟を演じ、インドの大地を列車で走るという意表をついたもの。テーマはデビュー作から一貫している「家族の絆」だ。シリアスなドラマにもなりうる話を、新しいのか古いのかわからない独特のユーモアとペーソスでくるむスタイルは健在だ。なお本編前に、短編『ホテル・シュヴァリエ』が上映されるが、これは本編へのプロローグとなっている。



映画から遠ざかっていた10年ほどの間に出てきて、名前すら知らなかった監督の中で、なかなか評判がいいのがこのウェス・アンダーソン

『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』と『ライフ・アクアティック』をDVDで観て、それなりにおもしろいとは思ったが、ちょっと世間の評判がよすぎるので新作がきたら絶対に映画館で観ようと思っていた。

ルイ・ヴィトンのCFではじまり、短編『ホテル・シュバリエ』のナタリー・ポートマンにびっくり。本編はいきなりビル・マーレーが登場。エイドリアン・ブロディが列車に乗り込むまでは、これはなかなか期待できると思ったのも束の間、そのあとは全体的に失速気味。ちょとぼくのテイストには会わないなぁという感じか・・・
音楽がよかったのが救い。