『潜水服は蝶の夢を見る』

nakatadairake2008-03-08


原題:Le Scaphandre et le papillon

監督:ジュリアン・シュナーベル

出演:マチュー・アマルリック/エマニュエル・セニエ/マリ=ジョゼ・クローズ/マックス・フォン・シドー/イザック・ド・バンコレ /エマ・ド・コーヌ

原作:ジャン=ドミニク・ボビー「潜水服は蝶の夢を見る」(講談社刊)
プロデューサー:キャスリーン・ケネディ/ジョン・キリク
脚本:ロナルド・ハーウッド
撮影:ヤヌス・カミンスキー
美術:ミシェル・エリック/ロラン・オット
音楽:ポール・カンテロン
衣装:オリヴィエ・ブリオ
配給:アスミック・エース

2007年/フランス・アメリカ/1時間52分/カラー/ビスタサイズ/ドルビーデジタル

あらすじ
病院のベッドで目を開けたジャン=ドーは、自分が何週間も昏睡状態だった事を知る。そして身体がまったく動かず、唯一動かすことができるのは左目だけだという事も。ジャン=ドーは雑誌「ELLE」の編集者で、三人の子どもの父親だった。彼は言語療法士の導きにより、目のまばたきによって意思を伝える事を学ぶ。やがて彼はそのまばたきで自伝を書き始めた。その時、彼の記憶と想像力は、動かない体から蝶のように飛び立った…。

解説
原題は「潜水服と蝶」。潜水服とは身体的に不自由な状況を、蝶はそんな状況の中にあっても自由な彼の思考や想像力を現しており、そのイメージがたびたび映画の中で示される。動くのは左目だけという絶望的な状況の中でも生きる希望を見出す主人公とそれを支える人々。自身が画家でもあるシュナーベル監督は、派手な演出を排し、大人の冷静さを持ってそれを静かに描く。一人称目線で語られる前半に対し、後半は広がる想像力に呼応するようにカメラが自由に動くが、主人公の心情を視覚化したその映像は素晴らしいに尽きる。撮影監督はスピルバーグ作品でおなじみの名匠ヤヌス・カミンスキー。本作はカンヌ映画祭で監督賞と高等技術賞を受賞。



いわゆる難病ものと思って敬遠していたのですが、嫁が観たいというので行ってきました。

大変な状況なのにもかかわらず、主人公の女性関係なんかを見ていると、ホントいい気なもんだねというところもあって、想像していたイメージとはちょっと違ったいい映画でした。

とはいうものの、自分には到底真似できないなぁというのが実感。主人公の人間としての強さに自分の弱さを再認識させられてしまった・・・

療法士の女性が二人とも魅力的なのが印象的。三人のこどもたちも可愛らしくて参りました。