米朝よもやま噺

  • 米朝よもやま噺 2005年12月7日放送分 MP3化完了
  • 米朝よもやま噺 2005年12月17日放送分 MP3化完了

先週と今週の「米朝よもやま噺」は柳家小三治との楽屋話.
東京の噺家志ん生以外あまり聴いたことがないが,いちどNHKかなにかで小三治の高座は見たことがある.
最初はなんとなく観ていたのだが,だんだんそのしゃべりに引きこまれていったことを記憶している.
今年の枝雀さんの七回忌追善公演での小三治のエピソードがとてもいい.
引用しておく.(「日落ちて道遠し」より)

小三治師匠のまくらでの思い出話が良かった。枝雀師匠とは10回も会ったことはなく、特別な交友関係もなかったので、なぜ呼ばれたのかわからない。初めて見たのは昭和30年代末の千日劇場で、「すごいやつが出てきた」と思い、それ以降気にはなっていた。何度か二人会もあったが、いつも楽屋の両側に座って会釈する程度だった。自分は同じ「陰気さ」を持つ相手だと思っていた。今日、枝雀師匠のおかみさんから、枝雀師匠も同じことを思っていたと聞いて、思わず涙が出そうになった、というような話。