『幸せへのキセキ』 TOHOシネマズなんば・本館

●スタッフ
監督 キャメロン・クロウ
脚本 アライン・ブロッシュ・マッケンナ
キャメロン・クロウ
原作 ベンジャミン・ミー
製作総指揮 イローナ・ハーツバーグ
製作 ジュリー・ヨーン
キャメロン・クロウ
リック・ヨーン
撮影 ロドリゴ・プリエト
美術 クレイ・エイ・グリフィス
音楽 ヨンシー
編集 マーク・リヴォルシー
衣裳デザイン デボラ・L・スコット
●キャスト
マット・デイモン (Benjamin Mee)
スカーレット・ヨハンソン (Kelly Foster)

トーマス・ヘイデン・チャーチ (Duncan Mee)
パトリック・フュジット (Robin Jones)
エル・ファニング (Lily Miska)

ジョン・マイケル・ヒギンズ (Walter Ferris)
マギー・エリザベス・ジョーンズ (Rosie Mee)

コリン・フォード (Dylan Mee)  
原題は「We Bought a Zoo」(動物園購入)。信じられないような話だが、これは実話をベースにした物語だ。原作は、動物には素人の英国人作家が動物園付きの家を買い、人生や家族を見つめ直していくというベストセラー。脚本家であるキャメロン・クロウが他人の脚本を監督することは珍しいが、本作にはいつもの彼の映画のように、笑いとペーソスに満ちた「失意と再生の物語」になっている。大きな喪失感を抱え、バラバラになっている家族。とくに父と息子は他人へ配慮する余裕もない。そんな彼らが溝を埋めていく姿は感動的だ。「ボーン・シリーズ」とは異なり、恰幅のいい中年体型のマット・デイモン、そんな彼を愛していくスカーレット・ヨハンソン、そして『SUPER8/スーパーエイト』のヒロインに続く好演のエル・ファニングなど、俳優たちのアンサンブルも見どころだ。
●解説
妻を亡くした悲しみにくれていた一家が、引っ越し先である閉鎖中の動物園を周囲の人々や亡き妻からのプレゼントに支えられながら再生させていくとともに立ち直っていく過程と奇跡を描いた感動作。イギリス人コラムニストの実話を「あの頃ペニー・レインと」「ザ・エージェント」のキャメロン・クロウ監督が映画化。出演は「ヒア アフター」「アジャストメント」のマット・デイモン、「それでも恋するバルセロナ」「アイアンマン2」のスカーレット・ヨハンソン、「SUPER 8/スーパーエイト」「SOMEWHERE」のエル・ファニングほか。音楽は、シガー・ロスのヴォーカリストとしてもソロとしても活躍し、透明感のある歌声が高く評価されているヨンシーが担当。
●あらすじ
イギリスのコラムニストであるベンジャミン・ミー(マット・デイモン)は、半年前に妻を亡くし、14歳の息子と7歳になる娘とともにその悲しみから立ち直れないでいた。悲しみからベンジャミンは仕事を辞め、息子は学校で問題を起こし退学処分になってしまう。ベンジャミンは心機一転、新天地での再スタートを望み、郊外に家を購入。その家は、閉鎖中の動物園付きだった。動物園を再建すべく取り組むベンジャミンだが、素人ゆえわからないことだらけでトラブルが続き、かさんでいく修理費や薬代に頭を抱える。しかし飼育員たちや動物園を心待ちにしている地域住民、思いもよらぬ亡き妻からのプレゼントに支えられ、妻とのある約束を果たそうとする――。
055★★★★