『ミッドナイト・イン・パリ』 なんばパークスシネマ

●スタッフ
監督 ウディ・アレン
脚本 ウディ・アレン
製作総指揮 ハビエール・メンデス
製作 レッティ・アロンソ
ティーヴン・テネンバウム
ハウメ・ロウレス
撮影 ダリウス・コンジ
プロダクション・デザイン アン・セイベル
編集 アリサ・レプセルター
衣裳デザイン ソニア・グランデ
字幕 石田泰子
●キャスト
キャシー・ベイツ (Gertrude Stein)
エイドリアン・ブロディSalvador Dali
カーラ・ブルーニ (Museum Guide)

    マリオン・コティヤール (Adriana)

レイチェル・マクアダムス (Inez)

マイケル・シーン (Paul)
オーウェン・ウィルソン (Gil)
イギリスに拠点を移してからも絶好調のウディ・アレン。今回はその舞台をアレンが愛してやまないパリにして、この町へのオマージュともいえる作品を作り上げた。物質主義や俗物主義にまみれた現代の生活に嫌気が差しかけている主人公が、憧れの1920年代のパリへ毎夜タイムトリップする。そのころのパリのカフェやサロンは、ヘミングウェイフィッツジェラルドコール・ポーターといったアメリカの作家や作曲家たちが暮らし、またピカソやダリ、マティスといった“新人”画家が新しい表現を模索している場所でもあった。次から次へと現れる著名人たちのそっくりぶりは、この時代の風俗や文化を知っているほど、楽しめるだろう。
●解説
「人生万歳!」のウディ・アレン監督が贈るファンタジックなコメディ。パリを訪れた売れっ子脚本家が、夜な夜な1920年代の世界に迷い込み、当時の文化人や芸術家たちと巡り会う。出演は「ダージリン急行」のオーウェン・ウィルソン、「コンテイジョン」のマリオン・コティヤール、「バレンタインデー」のキャシー・ベイツ
●あらすじ
ハリウッドの売れっ子脚本家ギル(オーウェン・ウィルソン)は、婚約者イネズ(レイチェル・マクアダムス)とともに愛するパリを訪れる。ワンパターンの娯楽映画のシナリオ執筆に虚しさを覚えているギルは、作家への転身を夢見て、ノスタルジー・ショップで働く男を主人公にした処女小説に挑戦中。パリへの移住を夢見ていたが、お嬢様育ちで現実主義者のイネズは、安定したリッチな生活を譲らない。そんな2人の前に、イネズの男友達ポール(マイケル・シーン)が登場。イネズと水入らずでパリを満喫しようとしていたギルにとって、彼は邪魔者でしかなかった。そうして迎えた第1夜。ワインの試飲会に参加した後、1人で真夜中のパリを歩いていたギルは、道に迷ってモンターニュ・サント・ジュヌヴィエーヴ通りに迷い込む。物思いに耽っていると時計台が午前0時の鐘を鳴らし、旧式の黄色いプジョーがやってくる。その車に乗り込んだギルは、古めかしい社交クラブで開かれているパーティに参加。そこで出会ったのはスコット・フィッツジェラルド夫妻に、ピアノを弾くコール・ポーター、パーティの主催者ジャン・コクトー。ギルは1920年代のパリに迷い込んだのだ。翌晩、ギルはヘミングウェイに連れられてガートルード・スタインキャシー・ベイツ)のサロンを訪問。そこでガートルードと絵画論を戦わせていたパブロ・ピカソの愛人アドリアナ(マリオン・コティヤール)と出会い、互いに好意を抱く。さらに次の夜。真夜中のパリをアドリアナと2人で散歩し、夢のようなひと時に浸る。ところが思いがけないことで婚約者イネズの存在を知られ、アドリアナは去ってゆく。毎晩1920年代のパリに繰り出すギルは、どんどんアドリアナに惹かれてゆく。そして5度目のトリップを終えたとき、ギルは人生を左右する大きな決断を下すことになる。果たして気まぐれなパリの街は、彼に微笑んでくれるのだろうか……。
050★★★★