『裏切りのサーカス』 大阪ステーションシティシネマ

●スタッフ
監督 トーマス・アルフレッドソン
脚本 ブリジット・オコナー
ピーター・ストローハン
原作 ジョン・ル・カレ
製作総指揮 ジョン・ル・カレ
ピーター・モーガン
ダグラス・アーバンスキ
製作 ティム・ビーヴァン
エリック・フェルナー
ロビン・スロボ
撮影 ホイテ・ヴァン・ホイテマ
美術 マリア・ジャコヴィック
音楽 アルベルト・イグレシアス
編集 ディノ・ヨンサーテル
衣裳デザイン ジャクリーン・デュラン
字幕 松浦美奈
●キャスト
ゲイリー・オールドマン (George Smiley)
コリン・ファース (Bill Haydon
トム・ハーディ (Ricki Tarr)
ジョン・ハート (Control)
トビー・ジョーンズ (Percy Alleline)
マーク・ストロング (Jim Prideaux)
ベネディクト・カンバーバッチ (Peter Guillam)
キャシー・バーク (Connie Sachs)
デヴィッド・デンシックToby Esterhase)
スティーヴン・グレアム (Jerry Westerby)
シアラン・ハインズ (Roy Bland)
サイモン・マクバーニー (Oliver Lacon)
スヴェトラーナ・コドチェンコワ (Irina)
“サーカス”とは、英国諜報部の暗号名。本作に登場するスパイたちは、映画のジェームズ・ボンドとは異なり、一見、目立たないような者ばかり。ジョン・ル・カレ(実際に諜報部に所属していた経験を持つ)の原作を基にした本作は、アクションやロマンスを排し、淡々と仕事を遂行していく姿を映し出していく。しかし時折挟まれるスパイたちの非情さが、その裏に潜む、張り詰めた緊張感を浮かび上がらせていくのだ。“スマイリー”という役名とは裏腹に、全編ほとんど表情を変えずに静かな演技を見せるG・オールドマンは、本作によりアカデミー主演男優賞にノミネートされた。監督は『ぼくのエリ 200歳の少女』のトーマス・アルフレッドソン
●解説
ジョン・ル・カレの小説『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』を、「ぼくのエリ 200歳の少女」のトーマス・アルフレッドソン監督が映画化。英国諜報組織に潜むソ連の二重スパイを捜し出すために、引退生活から呼び戻されたベテランスパイの姿を描く。出演は「赤ずきん」のゲイリー・オールドマン、「英国王のスピーチ」のコリン・ファース
●あらすじ
東西冷戦下、英国情報局秘密情報部MI6とソ連国家保安委員会KGBは熾烈な情報戦を繰り広げていた。そんな中、英国諜報部<サーカス>のリーダー、コントロール(ジョン・ハート)は、組織幹部の中に長年にわたり潜り込んでいるソ連の二重スパイ<もぐら>の存在の情報を掴む。ハンガリーの将軍が<もぐら>の名前と引き換えに亡命を要求。コントロールは独断で、工作員ジム・プリドー(マーク・ストロング)をブダペストに送り込むが、ジムが撃たれて作戦は失敗に終わる。責任を問われたコントロールは長年の右腕だった老スパイ、ジョージ・スマイリー(ゲイリー・オールドマン)と共に組織を去ることとなる。直後にコントロールは謎の死を遂げ、引退したスマイリーのもとに<もぐら>を捜し出せという新たな命が下る。標的は組織幹部である“ティンカー”ことパーシー・アレリン(トビ―・ジョーンズ)、“テイラー”ことビル・ヘイドン(コリン・ファース)、“ソルジャー”ことロイ・ブランド(キアラン・ハインズ)、“プアマン”ことトビー・エスタヘイス(デヴィッド・デンシック)の4人。過去の記憶を遡り、証言を集め、容疑者を洗いあげていくスマイリー。浮かび上がるソ連の深部情報ソース<ウィッチクラフト>、そしてかつての宿敵・ソ連のスパイ、カーラの影。やがてスマイリーが見い出す意外な裏切り者の正体とは……。
042★★★☆