『スーパー・チューズデー〜正義を売った日〜』 なんばパークスシネマ

●スタッフ
監督 ジョージ・クルーニー
脚本 ジョージ・クルーニー
グラント・ヘスロヴ
ボー・ウィリモン
原作 ボー・ウィリモン
製作総指揮 レオナルド・ディカプリオ
ティーブン・ペヴナー
ナイジェル・シンクレア
ガイ・イース
トッド・トンプソン
ニーナ・ウォラルスキー
ジェニファー・デイビソン・キローラン
バーバラ・A・ホール
製作 グラント・ヘスロヴ
ジョージ・クルーニー
ブライアン・オリヴァー
撮影監督 フェドン・パパマイケル
美術 シャロンシーモア
音楽 アレクサンドル・デスプラ
編集 スティーヴン・ミリオン
衣裳デザイン ルイーズ・フログリー
●キャスト
ライアン・ゴズリング (Stephen Meyers)
ジョージ・クルーニー (Governor Mike Morris)
フィリップ・シーモア・ホフマン (Paul Zara
ポール・ジアマッティ (Tom Duffy)
マリサ・トメイ (Ida Horowicz)

ジェフリー・ライト (Senator Thompson)
エヴァン・レイチェル・ウッド (Molly Stearns)

マックス・ミンゲラ (Ben Harpen)
ジェニファー・エール (Cindy Morris)
グレゴリー・イッツェン (Jack Stearns)
トップスターでありながら、監督としてもリベラルで質の高い作品を発表しているジョージ・クルーニー。本作はそのクルーニーの監督第4作目。大統領予備選の大勢が決まる、“スーパーチューズデー”を前に、そのスタッフの駆け引きを描く、政治サスペンス。今回、クルーニーは大統領候補役で、主人公はその予備選を支える若い上昇志向の強い広報官。『ラースと、その彼女』『ブルーバレンタイン』などに出演しているライアン・ゴズリングが、それまでの彼とはまた異なったタイプの役を演じている。また、脇を名優たちが固めているのも見もの。人間は保身のためなら、どこまで非情になれるか。裏切りが渦巻く政界を批判した、クルーニー会心作だ。
●解説
アメリカ大統領選挙を背景に、その舞台裏に渦巻く真実をスキャンダラスに暴き出すサスペンス。監督・出演は「ラスト・ターゲット」のジョージ・クルーニー。共演は「ラブ・アゲイン」のライアン・ゴズリング、「マネー・ボール」のフィリップ・シーモア・ホフマン、「ハングオーバー!!史上最悪の二日酔い、国境を越える」のポール・ジアマッティ
●あらすじ
アメリカ合衆国大統領の座をめざし、民主党予備選に出馬したマイク・モリス(ジョージ・クルーニー)は、選挙ツアー最大の正念場を迎えようとしていた。ペンシルベニア州知事として政治家の実績を積んだモリスは、ハンサムで弁舌に優れ、カリスマ性も十分。そのうえ清廉潔白な人柄と揺るぎない政治信条で多くの有権者を魅了し、ライバル候補のプルマン上院議員をじわじわと引き離しつつある。来る3月15日のオハイオ州予備選に勝利すれば、その勢いに乗って共和党候補をも打ち破り、ホワイトハウスの主になることはほぼ確実。いよいよ一週間後に迫ったスーパー・チューズデーの決戦に全米の注目が集まっていた。モリスを支えるのは、ベテランのキャンペーン・マネージャー、ポール・ザラ(フィリップ・シーモア・ホフマン)と、広報官スティーヴン・マイヤーズ(ライアン・ゴズリング)。ある日、スティーヴンのもとに、プルマン陣営の選挙参謀トム・ダフィ(ポール・ジアマッティ)が電話をかけてくる。極秘の面会を求められ、一度は拒んだスティーヴンだが、何らかの情報提供をちらつかせるダフィの言葉巧みな誘いに負けてしまう。ダフィの目的は、スティーヴンを自陣営に引き抜くことだった。だがモリスに心酔しているスティーヴンは、その申し出を即座に拒絶。その夜、スティーヴンは選挙スタッフのインターンである若く美しい女性モリー(エヴァン・レイチェル・ウッド)とホテルで親密な一夜を過ごす。翌日、スティーヴンはダフィとの密会の件をポールに打ち明け、謝罪するが、何より忠誠心を重んじるポールの怒りは想像以上だった。二人の間には亀裂が生じ、ダフィとの密会は新聞記者アイダ(マリサ・トメイ)にも嗅ぎつけられてしまう。圧倒的優勢を見込んでいたスーパー・チューズデーの雲行きも怪しくなり、スティーヴンを取り巻く状況はまたたく間に悪化していった。そんな中、ポールからクビを宣告されたスティーヴンは、プルマン陣営への寝返りを決意するが、態度を豹変させたダフィにすげなく門前払いされてしまう。怒濤の嵐が吹き荒れるスーパー・チューズデー前夜、正義を売る者たちの最後の壮絶な駆け引きが始まった……。
037★★★