『ヘルプ〜心がつなぐストーリー〜』 TOHOシネマズなんば・本館

●スタッフ
監督 テイト・テイラー
脚本 テイト・テイラー
原作 キャスリン・ストケット
製作総指揮 マーク・ラドクリフ
テイト・テイラー
L・ディーン・ジョーンズ・Jr
ネイト・バーカス
ジェニファー・ブラム
ジョン・ノリス
ジェフ・スコール
モハメッド・カラフ・アル=マズルーイ
製作 ブロンソン・グリーン
クリス・コロンバス
マイケル・バーナサン
撮影 スティーブン・ゴールドブラット
美術 マーク・リッカー
音楽 トーマス・ニューマン
編集 ヒューズ・ウィンボーン
衣裳デザイン シャレン・デイヴィス
●キャスト
エマ・ストーン (Skeeter Phelan)

ヴィオラ・デイヴィス (Aibileen Clark)
オクテイヴィア・スペンサー (Minny Jackson)
ブライス・ダラス・ハワード (Hilly Holbrook)

ジェシカ・チャステイン (Celia Foote)

アリソン・ジャネイCharlotte Phelan)
シシー・スペイセク (Missus Walters)

“ヘルプ”とは南部の上流家庭で働く黒人メイドの事。黒人であるというだけで卑劣な暴力の犠牲になる事も珍しくなかった60年代を舞台にした新人作家キャスリン・ストケットのデビュー小説「ヘルプ」を、同郷であるミシシッピ州ジャクソン出身の新人監督テイト・テイラーが自ら脚本も手がけ映画化した本作は、ユーモアと抑制の利いた演出が功を奏し、登場する女性たちが極上のアンサンブルを見せてくれる。悲しみと怒りを秘めたエイビリーンを演じるヴィオラ・デイヴィス、親友ミニー役のオクタヴィア・スペンサー、彼女に救われるジェシカ・チャスティンら誰もが奥行きのある人物としてスクリーンの中で輝いている。
●解説
1960年代を舞台に、白人家庭でメイドとして働く黒人女性たちとジャーナリスト志望の若い白人女性の勇気と友情によって、旧弊な町に変革をもたらしていく様を描くヒューマンドラマ。監督は「ウィンターズ・ボーン」など俳優としても活躍するテイト・テイラー。出演は「ラブ・アゲイン」のエマ・ストーン、「ナイト&デイ」のヴィオラ・デイヴィス
●あらすじ
1960年代前半のアメリカ南部。大学を卒業したスキーター(エマ・ストーン)がミシシッピ州ジャクソンの町に戻ってきた。ボーイフレンドもできないスキーターは母シャーロット(アリソン・ジャネイ)の心配の種だが、本人は結婚よりも作家になることを夢見ている。地元の新聞社に就職したスキーターの初仕事は、家事に関するコラムの代筆だった。家事の知識がないスキーターは、実家のメイドのコンスタンティン(シシリー・タイソン)に知恵を借りるつもりだったが、ひさしぶりに帰った実家に彼女の姿はなかった。問いつめるスキーターに、母は言葉を濁す。スキーターは友人エリザベスの家のメイド、エイビリーン(ヴィオラ・デイヴィス)に話を聞くが、取材を続けるうち、自分をとりまく南部の上流社会への疑問が芽生えてくる。そんな中、同級生のリーダー格、ヒリー(ブライス・ダラス・ハワード)は黒人が不潔だと主張し、各家庭に黒人メイド専用トイレを設置させる活動をしていた。ヒリーに感化されたエリザベスも屋外にエイビリーン用のトイレを造らせる。そんな仕打ちにも黙って従うエイビリーンの姿に、スキーターは胸を痛めた。黒人メイドの現実を伝える本を書きたいと、ニューヨークの編集者スタイン女史(メアリー・スティーンバージェン)に電話をすると、メイドたちの証言がとれるなら出版できるという答えだった。スキーターはエイビリーンにメイドの苦労話を聞かせてほしいと頼むが、頑なに断られた。南部で黒人が自由にものを言うことは、身の危険を意味しているのだ。だが、エイビリーンの親友で、ヒリーの家で働いていたミニー(オクタヴィア・スペンサー)が、家族用のトイレを使用したために解雇されたことをきっかけに、エイビリーンはスキーターの取材に応じることを決意する。そしてその小さな一歩は数多くの勇気へと広がり、やがて彼らを取り巻く社会を根底から揺るがす大事件へと発展していくのだった……。
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