『初恋のきた道』 WOWOW

●スタッフ
監督 チャン・イーモウ
脚本 パオ・シー
製作総指揮 チャン・ウェイピン
製作 チャオ・ユイ
撮影 ホウ・ヨン
美術 ツァオ・ジュウピン
音楽 サン・パオ
編集 チャイ・ルー
字幕 太田直子
水野衛子
●キャスト(役名)
チャン・ツィイー (チャオ・ディ)
スン・ホンレイ (ルオ・ユーシェン)
チョン・ハオ (ルオ・チャンユー)
チャオ・ユエリン (年老いたチャオ・ディ)
この作品はベルリン映画祭銀熊賞を受賞。主演はこれが映画デビュー作となって、後に『グリーン・デスティニー』でチョウ・ユンファミシェル・ヨーと共演するという飛躍的な成功を収めたチャン・ツィイー。走るたびに揺れる三つ編みや、寒いであろうと想像出来る厚地のモコモコした上着とモンペのようなズボンが、たまらなくキュートなツィイーのはにかんだ笑顔が忘れられない。一目惚れから始まった恋、彼の姿を見たいがために、道で待ち伏せしたり、どうにか手作りのお弁当を食べてもらいたい一心で、毎回、趣向をこらした料理を作ってみたり(また、これが美味しそうなんです!)、「赤が似合うね」と言われただけで、やたら赤い服を着てみたり…。けなげな少女の初恋の想いが、スクリーンからひしひしと伝わってきて、見ている私まで頬がポッとなってしまった。ああ、こんなにも無垢な気持ちを、今でも持ち続けていられたらどんなに素敵なことか…!!なんかもう一度、初恋がしたくなってしまった。
●解説
雄大な中国の自然を背景に、健気な少女の初恋を描く純愛映画。監督は「あの子を探して」のチャン・イーモウ。出演は「グリーン・デスティニー」のチャン・ツィイーほか。第50回ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞。
●あらすじ
都会でビジネスマンとして働いているルオ・ユーシェン(スン・ホンレイ)が、父の急死の知らせを受けて数年ぶりに故郷の村へ帰ってくる。母(チャオ・ユエリン)は、古いしきたり通りに葬式をあげたいと願っていた。ユーシェンは部屋に飾られた父母の新婚当時の写真を見ながら、昔聞いた彼らのなれそめを思い出していた。町から教師として赴任してきた20歳のルオ・チャンユー(チョン・ハオ)と、彼に恋い焦がれる18歳の娘チャオ・ディ(チャン・ツィイー)。ディはなんとか自分の想いを彼に伝えようとし、やがて二人の間には恋心が通じ合う。そんなある日、チャンユーは町へ呼び戻されることになり、村の学校から姿を消してしまう。チャンユーが帰ってくるのを、雪の降りしきる冬の道でひたすら待つディ。村と町をつなぐこの一本道は、二人にとって大切な愛の道となった。葬式が終わり、息子ユーシェンは、父が一生立ち続けた教壇で、父が初めての授業のために書いた文章を読む。一方ディは、少女の日を思い出すように学校へ向って歩き出すのだった。
いま観直すと、ひたすらチャン・ツィイーのプロモーションビデオのようですが、この可愛らしさには何人も抵抗することが出来ません!