『ミラクル7号』

原題:CJ7 長江7号

監督・製作・脚本:チャウ・シンチー

出演:シュー・チャオ/チャウ・シンチー/キティ・チャン/リー・ションチン/フォン・ミンハン /フアン・レイ/ヤオ・ウェンシュエ/ハン・ヨン・ウォア/ラム・ジーチョン

脚本:ヴィンセント・コク/ツァン・カンチョン/サンディ・ショウ・ライキン/ファン・チーチャン/ラム・フォン
撮影:プーン・ハンサン
美術:オリヴァー・ウォン
音楽:レイモンド・ウォン
衣装:ドーラ・ン
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

2008年/中国/88分/シネマスコープ

あらすじ
ティーと2人で超ビンボー暮らしをする小学生のディッキーは、ガキ大将のジョニーの持つ最新ロボットペットを見て、自分もほしいとティーにねだる。しかしティーがくれたのはゴミ捨て場で拾ったゴムボールのようなものだった。が、実はそれはUFOが置いていった物体で、ふとした拍子にスイッチが入り、4本足のかわいい生物に変身。ディッキーは「ナナちゃん」と名付け、その生物の未知のパワーに期待を寄せていくが……。

解説
少林サッカー』『カンフーハッスル』で一躍香港を代表するエンターテイメントプレゼンターとなったチャウ・シンチー。彼が新たに挑戦するのは、笑って泣けるSFコメディドラマだ。超ビンボーな小学生ディッキーと、彼の元にやってきた謎の宇宙生物ミラクル7号」が巻き起こすドタバタを描きながら、親子の絆などを感動的に映し出していく。なんといっても目を引くのは、宇宙生物ナナちゃんのかわいらしさ。チワワのような愛くるしいナナちゃんの潤んだ瞳を見ると、思わず胸がキュンとしてしまうはずだ。主人公の少年を演じるシュー・チャオは、実は女の子。だが父親想いのディッキーをこちらも愛くるしい笑顔とともに演じきってみせた。



主人公の親子が極端なビンボーであるという設定ですが、それ以外は山田宏一のいう通りチャウ・シンチー版『E.T.』という感じですかね。
イランの映画『運動靴と赤い金魚』もそうでしたが、ボロボロの靴っていうのはホント、ビンボーを象徴するアイテムですよね。

ファンタジーものは苦手ですが、これはなかなかよくできた映画。シモネタありではありますが、親子で観にいくにはいいんじゃないでしょうか。
隣の席で中学生らしき女の子の二人連れが大笑いしていたのが印象的でした。