『JUNO ジュノ』

原題:JUNO

監督:ジェイソン・ライトマン

出演:エレン・ペイジ/マイケル・セラ/ジェニファー・ガーナー/ジェイソン・ベイトマン/アリソン・ジャネイ /J.K.シモンズ/オリヴィア・サルビー

製作:リアンヌ・ハルフォン/ジョン・マルコヴィッチ/メイソン・ノヴィック/ラッセル・スミス
脚本:ディアブロ・コディ
撮影:エリック・スティールバーグ
美術:スティーブ・サクラッド
音楽:マテオ・メシナ
衣装:モニク・プリュドム
配給:20世紀フォックス映画

2007年/アメリカ/96分/カラー/ビスタサイズ/ドルビーSR・SR-D、DTS

あらすじ
16歳のジュノは、バンド仲間のポーリーと興味本位でしたたった一回のセックスで妊娠してしまう。高校生が子供を育てられるわけがなく、ジュノは親友リアに「中絶するつもり」と報告するが、中絶反対運動中の同級生に「赤ちゃんにはもう爪も生えているわよ」と言われ、産む決心をする。フリーペーパーで子供を欲しがっている理想的な若夫婦を見つけ、里子に出す契約を交わしたジュノは、大きなお腹を抱えて通学する生活を始める。

解説
16歳で“できちゃった”女子高生と家族、友人、里親志願のカップルの騒動を描くハートウォーミング・ドラマ。早すぎる妊娠というテーマにも関わらず、日本の作品にありがちな後ろ暗さは微塵もない。ただ事実を事実として受け止め、あっけらかんとした明るさと愛にあふれた良作だ。アメリカではわずか7館での公開から2448館に拡大し、ついに興収全米第2位へと大躍進した作品だけに、オモシロさは折り紙つき。また元ストリッパー(!)の脚本家ディアブロ・コディは、デビュー作の本作でアカデミー賞脚本賞を受賞し、一躍脚光を浴びた。クールで風変わりな言動を繰り返すけれど、いつだって真摯なタイトルロールを演じたエレン・ペイジも最高!



流行のファッションなんかにはあんまり興味がなくて、70年代のパンク・ロックが好みだったり、スラッシャー映画に詳しかったりとちょっと不思議な女の子ジュノ。アメリカの16才にしては、ぼくなんかのイメージからするとちょっと幼い感じもしますが、とりあえず主人公のジュノが可愛らしくてまいりました。

それとジュノの両親がホントいいんですよね(父親が再婚しているので母親は義理の母ですが・・・)。ふたりとも、娘のことをとっても大切に思っているということがこちらに伝わってくるような、いい映画でした。