『アウェイ・フロム・ハー 君を想う』

原題:Away from Her

監督・脚本:サラ・ポーリー

出演:ジュリー・クリスティ/ゴードン・ピンセント/オリンピア・デュカキス/マイケル・マーフィー/クリステン・トムソン /ウェンディ・クルーソン

原作:アリス・マンロー「クマが山を越えてきた」(短編集「イラクサ」新潮社刊)
製作:ダニエル・アイロン/シモーン・アードル/ジェニファー・ワイス
撮影:リュック・モンペリエ
美術:キャスリーン・クリミー
音楽:ジョナサン・ゴールドスミス
衣装:デブラ・ハンソン
配給:ヘキサゴン・ピクチャーズ/アニープラネット

2006年/カナダ/110分/カラー/ビスタサイズ/ドルビーデジタル

あらすじ
フィオーナとグラントは結婚して44年。かつて大学教授時代には教え子との浮気でフィオーナを苦しめたグラントだったが、結局は妻のもとに帰り、今は仲睦まじく湖畔の家で暮らしていた。ところが、フィオーナにアルツハイマー認知症の症状が現れ始め、彼女は自ら介護施設への入所を決める。面会に訪れたグラントはフィオーナが自分を認識できず、車椅子の男性オーブリーと親密に過ごす姿を目の当たりにする。

解説
スウィート ヒアアフター』『死ぬまでにしたい10のこと』のカナダが誇る若手実力派女優サラ・ポーリーはこの長編監督デビュー作で、やはりカナダの作家アリス・マンローの短編「クマが山を越えてきた」を自ら脚色し、その才能を遺憾無く発揮した。主演には『あなたになら言える秘密のこと』で共演した名優ジュリー・クリスティ口説き落とし、アカデミー賞ノミネートをはじめ、ゴールデン・グローブ賞主演女優賞など数々の演技賞をもたらした。クリスティの気品ある美しさが、忘却に戸惑うヒロインとそれを見守るしかない夫のやるせなさを一層浮き彫りにする。さらには凍てつくオンタリオ州の情景もまた彼らの孤独を巧みに映し出す。



カナダ出身の女優、サラ・ポーリーの長編第一作ということですが、そういう意味ではもたもたしてたり、へんに省略があったり、ちょっと?な部分もありましたが、今後楽しみな監督ではあります。

嫁と一緒に観にいってたんですが、観終わったあと「こんなに優しくはでけへんなぁ」というと、嫁も「期待してへん」とのことで一件落着かと思いきや、「ボケたらもっと嫌なこと言うてやる自信がある」とのたまう。

看護師の「ふりかえって悪くない人生だったと思うのはいつも男だけよ」というセリフがボディブローのように効いてくる映画でありました・・・