『接吻』

監督:万田邦敏

出演:小池栄子/豊川悦司/仲村トオル/篠田三郎

プロデューサー:仙頭武則
脚本:万田珠実/万田邦敏
撮影:渡部眞(JSC)
照明:和田雄二
美術:清水剛
音楽:長嶌寛幸
衣装:高橋さやか
配給:ファントム・フィルム

2006年/日本/108分

あらすじ
28歳のOL、京子は、家族とも疎遠であり、友達もいない孤独な人生を歩んでいた。ある日、テレビに映し出された殺人犯、坂口に一瞬で恋に落ちる。新聞、雑誌を買いあさり、情報を集めると、彼こそが自分の同士であると確信。拘留中の坂口に面会を申し出る。坂口の国選弁護人、長谷川は、京子を不審がったが、坂口に手紙や差し入れをする京子に心を惹かれ、二人を面会させる。坂口の死刑が確定すると、二人は獄中結婚をする。

解説
『ありがとう』の万田邦敏監督が描く、究極の愛の物語。孤独な人生を歩んできた京子は、殺人犯、坂口をテレビで一目見るなり、自分と同じ怒りを抱える人間であると思い込み、面会だけで、一度も触れ合うことなく愛を育み、結婚までしてしまう。主演は、小池栄子豊川悦司仲村トオル篠田三郎。これが映画初主演となる小池栄子だが、怒りを抱えて生きてきた孤独なヒロインを熱演。本格的な映画出演が初めてとは思えない、見事な演技を見せている。グラビア・アイドル、バラエティタレントとして活躍してきた小池は、本作で女優としての新境地を切り開いている。タイトルでもある、ラストの<接吻>シーンには驚嘆させられずにはいれらない。



世間から理解してもらうことを拒否している男。
わたしにだけは、この男のことが理解できると思っている女。
女と面会を重ねるうちに、氷解してくる男の心。
そのことを決して許さない女。
その女が最後にしたこととは!

う〜ん、たしかに見応えはあったけれども・・・
蓮實重彦のいう「究極の恋愛映画」というのは当たってるんだろうけれど、最後のあのシーンが「世界映画史的にもまれな活劇」というのはどうかなぁ。

個人的には、左利きでノートにきれいな字を書いていく小池栄子にちょっと感動!