『ヒトラーの贋札』

nakatadairake2008-02-10


原題/英題:DIE FÄLSCHER/THE COUNTERFEITERS

監督・脚本:ステファン・ルツォヴィッキー

出演:カール・マルコヴィクス/アウグスト・ディール/デーヴィト・シュトリーゾフ/マルティン・ブラムバッハ/アウグスト・ツィルナー /ファイト・シュテュプナー/セバスチャン・アーツェンドウスキ/アンドレアス・シュミット

原作:アドルフ・ブルガー「THE DEVIL'S WORKSHOP(日本語版「ヒトラーの贋札 悪魔の工房」(朝日新聞社刊)
製作:ヨーゼフ・アイヒホルツァー/二ーナ・ボールマン/バベッテ・シュレーダー
撮影:ベネディクト・ノイエンフェルス
美術:イジドール・ヴィマー
音楽:マリウス・ルーラン
衣装:ニコーレ・フィッシュナラー
配給:クロックワークス

2006年/ドイツ・オーストリア/96分/カラー/ビスタサイズ/SRD・ドルビーSR

あらすじ
第二次世界大戦中のドイツ。ユダヤ強制収容所の一画に、各地から集められた職人たちが働く秘密工場があった。パスポートや紙幣の偽造で逮捕されたサリーは、そこでかつて自分を逮捕したヘルツォークが、大量の贋ポンド紙幣をばら撒き、イギリス経済を混乱させる目的の「ベルンハイト作戦」の指揮を執っていることを知る。作戦が成功すれば家族や同胞への裏切りになる。しかし完成できなければ、死が彼らを待っているのだった…。

解説
ナチスによるユダヤ人収容所もの」はたびたび映画化されているが、本作は一般にはあまり知られていない、紙幣偽造作戦に携わっていたユダヤ人技術者たちを描いた異色作だ。苛酷な環境下に置かれ、死がそこまで迫っている一般収容所に比べ、この秘密工場での待遇は破格といえるほどいい。しかしその裏には、死んでいく家族や同胞がいる。ナチスへの協力の負い目と、「生きたい」という思いの矛盾の中で、男たちはさまざまな行動をとる。孤高の犯罪者が仲間を救うために完璧な贋札を作ろうとする一方、正義感から仲間を危険な目に陥れてしまう技師もいる。究極の選択を迫られる人間たちを描き、自分ならどうするかを観客に考えさせる作品だ。



いやぁ〜、おもしろかったなぁ!

扱っている題材が題材なもんで、最初ちょっと構えて観てたんですが、かつての収容所物を思いださせるようなスリルとサスペンスの展開もあって、あっという間に観終わってしまいました。

特に主人公役のカール・マルコヴィクスという俳優、いいですね(ぼくのなかでは”世界一かっこいいハゲ”のジェイソン・ステイサムをさらに渋くしたような感じ)。むちゃくちゃ存在感あります。