『迷子の警察音楽隊』

nakatadairake2008-01-26


原題/英題:Bikur Hatizmoret/The Band's Visit

監督・脚本:エラン・コリリン

出演:サッソン・ガーベイ/ロニ・エルカベッツ/サーレフ・バクリ/カリファ・ナトゥール/イマド・ジャバリン /ターラク・コプティ/ヒシャム・コウリー/フランソワ・ケル /エヤド・シェティ/シュロミ・アヴラハム/ルビ・モスコヴィッチ/ヒラ・サージョン・フィッシャー/ウリ・ガブリエル/アフヴァ・ケレン

撮影:シャイ・ゴールドマン
美術:エイタン・レヴィ
音楽:ハビブ・シェハデ・ハンナ
衣装:ドロン・アシュケナジ
配給:日活

2007年/イスラエル・フランス/87分/カラー/35mm/ビスタサイズ/ドルビーSRD

あらすじ
1990年代のイスラエル。空港に水色の制服に身を包んだ男たちが降り立った。彼らはアレクサンドリア警察音楽隊。文化交流のためにエジプトからやってきたが、何かの手違いか出迎えが来ない。自力で目的地へたどり着こうとした彼らは、間違えて一文字違いの別の小さな町に着いてしまう。途方にくれる彼らに助け舟を出したのは、カフェの女主人ディナだった。やがて、国や宗教を超えた交流が始まるが…。

解説
幾度となく戦争してきたエジプトとイスラエルは、1979年に和平条約を締結。だが「冷たい平和」の関係が続いていた。しかしパレスチナ問題に希望の光が見え始めた90年代前半なら、本作のような「おとぎ話」が生まれたかもしれない。小さな郊外の町に、突然現れたエジプト人警察音楽隊。国同士の仲が悪く、言葉が異なるため英語を通しての会話ということもあり、隊員と町の人々の会話は最初はぎごちない。しかし人間として打ち解けていき、言葉と言葉の「間」に言葉以上のものを感じ、親密感が生まれてくる姿が見ていてほほえましい。寡黙な中にもユーモアと悲哀がこもった語り口は、フィンランドカウリスマキ監督作品に共通するものがある。



なかなかしみじみと味わい深い映画です。

レストランの女主人が最初の登場シーンからすごい存在感を発揮していて、ものすごく魅力的!(個人的にはちょっと、かつての桃井かおり姐さんを思い出しました)
こういうタイプにはちょっと弱いんですよね・・・