『オリーヴ・キタリッジの生活』 エリザベス・ストラウト ハヤカワepi文庫


ピュリッツァー賞受賞、心ゆさぶるロングセラー。個性的な女性オリーヴと、周囲の人々のささやかな悲喜劇を静謐な筆致で描いた連作短篇集
陰鬱な短篇にも、人と人との絆から生まれたぬくもりがかすかに光っている……私たち自身の感情のように生々しく、また、いとおしく共感できる密やかな悲しみが描かれているのだ。――ワシントン・ポスト
読書の純粋な喜びを味わえる。――サンフランシスコ・クロニクル
湿っぽくて安い感傷はここにはない。耐えられない人物であっても、理解しようとしなければならないという率直な認識があるだけなのだ。――ニューヨーク・タイムズ
まばゆいまでに力強い作品。――USAトゥデイ

アメリカ北東部にある小さな港町クロズビー。一見何も起こらない町の暮らしだが、人々の心にはまれに嵐も吹き荒れて、いつまでも癒えない傷痕を残していく――。住人のひとりオリーヴ・キタリッジは、繊細で、気分屋で、傍若無人。その言動が生む波紋は、ときに激しく、ときにひそやかに周囲に広がっていく。
人生の苦しみや喜び、後悔や希望を静かな筆致で描き上げ、ピュリッツァー賞に輝いた連作短篇集。
080★★★★☆今年読んだ中では一番好きかも…小川高義さんの訳も素敵です。