『わたしの名は赤〈下〉』 オルハン・パルク ハヤカワepi文庫

細密画師の惨殺事件につづき、第二の殺人が起きる。
いまだ捕えられていない犯人の動機は、すべてあの装飾写本にあるのだと囁かれる。
皇帝の命令により、カラは犯人を探すことになった。
だが、一連の事件は、恋仲となった従妹シェキュレとの新生活にも暗い影を落とす―個性豊かな語り手たちの言葉から立ち上る、豊穣な細密画の宇宙。
東西の文化の相克と融和を描き出し、世界が激賞した第一級のエンターテインメント大作。
073★★★