『神の棄てた裸体―イスラームの夜を歩く』 石井光太 新潮文庫

イスラームの国々では、男と女はどのように裸体を絡ませ合っているのだろう―。
「性」という視点からかの世界を見つめれば、そこには、性欲を持て余して戒律から外れる男女がいて、寺院の裏には神から見放された少女売春婦までがいる。
東南アジアから中東まで旅し、土地の人々とともに暮らし、体感したあの宗教と社会の現実。
戦争報道では分からない、もう一つのイスラーム報告。

第1章 街娼たちの渇愛インドネシアパキスタン(夜会;婆;兄弟の秘め事;禁じられた舞踊)
第2章 異境を流れる者―ヨルダン/レバノン/マレーシア(月の谷の女;死海の占い師;堕天使)
第3章 家族の揺らぎ―バングラデシュ/イラン/ミャンマー(人さらい;砂漠の花嫁;問わず語り)
第4章 掟と死―パキスタンアフガニスタン/インド(銃声の子;花の都の裏切り者;切除;水の祈り)
第5章 路上の絆―バングラデシュ(浮浪児の渇き;幼ない乳)
052★★☆期待ハズレ!