『ファミリー・ツリー』 TOHOシネマズなんば・本館

●スタッフ
監督 アレクサンダー・ペイン
脚本 アレクサンダー・ペイン
ナット・ファクソン
ジム・ラッシュ
原作 カウイ・ハート・ヘミングス
製作 アレクサンダー・ペイン
ジム・テイラー
ジム・バーク
撮影監督 フェドン・パパマイケル
プロダクション・デザイン ジェーン・アン・スチュワート
音楽監修 ドンディ・バストーネ
音楽プロデューサー リチャード・フォード
編集 ケヴィン・テント
衣裳デザイン ウェンディ・チャック
キャスティング ジョン・ジャクソン
●キャスト
ジョージ・クルーニーMatt King)
シャイリーン・ウッドリー (Alexandra King)

アマラ・ミラー (Scottie King)
ボー・ブリッジス (Cousin Hugh)
ロバート・フォスター (Scott Thorson)
ジュディー・グリア (Julie Speer)
マシュー・リラード (Brian Speer)
メアリー・バードソング (Kai Mitchell)
ニック・クラウス (Sid)
サイドウェイ』以来7年ぶりとなるアレクサンダー・ペイン監督作品。ハワイを舞台に、突然身に降りかかった予想外の出来事をきっかけに、人生を見つめなおす事になる男とその家族の物語を、ペイン監督持ち前のユーモアと軽妙な語り口で描いている。洒脱な役柄からシリアスな演技まで、ハリウッド大作からインディペンデントの小粒な良作まで、自由自在に役をこなすジョージ・クルーニーが初めて挑む等身大の父親─妻に浮気され、娘に反抗され、欠点を抱えながらも、父親としての威厳と家族への愛に悩む姿が共感を呼ぶ。第84回アカデミー賞主演男優賞ノミネートほか、数々の映画賞に輝いたクルーニーの演技に注目したい。
●解説
ハワイを舞台に、仕事に生きてきた男が突如として家族の問題に直面し、人生と向き合い家族の絆を結びなおす旅に出る感動作。主演は「マイレージ、マイライフ」「スーパー・チューズデイ 〜正義を売った日」のジョージ・クルーニー。監督・製作・脚本は「アバウト・シュミット」で高い評価を得、「サイドウェイ」で第77回アカデミー賞脚色賞を受賞したアレクサンダー・ペイン。重大なテーマながらも軽妙なウィットを富ませ、本作でも第84回アカデミー賞脚色賞を獲得した。第69回ゴールデン・グローブ賞主演男優賞(ドラマ部門)および作品賞(ドラマ部門)受賞。
●あらすじ
ハワイ・オアフ島。弁護士のマット・キング(ジョージ・クルーニー)は、美しい妻と二人の娘たちを持ち、仕事に粉骨砕身してきて、一見順風満帆な人生を送ってきた。ある日、妻エリザベスがボート事故に遭い、意識不明の重体となる。10歳の次女スコッティ(アマラ・ミラー)はショックから情緒不安定になり、様々な問題を引き起こす。次女の反抗に、これまで家庭を顧みなかったマットはなすすべもなく手を焼いていた。さらに、マットはカウアイ島にある先祖代々受け継がれてきた広大な土地を売却するかどうかという問題を抱えていた。売却すれば自然は失われるものの一族に巨額の資金が入り、妻に楽をさせてあげられる。しかしエリザベスは一向に回復せず先行きが見えない。そんな中、全寮制の学校へ通う長女アレックス(シャイリーン・ウッドリー)の迎えに行ったマットがエリザベスの病状を伝えると、母に対して許せぬ思いのあるアレックスは動揺と相まって、エリザベスが浮気をしていたことを告げてしまう。動転したマットは、親友夫妻を詰問。すると、エリザベスは真剣に離婚を考えていたことを知る。マットは怒り震えながらも、エリザベスのために浮気相手のスピアーに事故のことや現状について直接伝えようと思い立つ。娘二人とアレックスの男友達とともに、スピアーのいるカウアイ島へ向かうマット。売却を前に、これで見納めになるかもしれないと、キプ・ランチへ彼女らを連れていく。そこは、雄大で神秘的な光景が広がる原野だった。厳かにあたたかく包み込むような美しい自然を目にし、親子はしばし見とれる。翌日、スピアーに妻の事故を伝えに行くマット。そして、カウアイ島の自然に触れ家族への愛やつながりを感じた彼は、土地の売却を巡る一族の会議を前に、とある決心をする――。
049★★★★