『ロボット』 梅田ブルク7

●スタッフ
監督 シャンコール
製作 カラーニディ・マーラン
音楽 A・R・ラフマーン
編集 アントニー・ゴンサルベス
衣裳デザイン メアリー・E・ヴォグト
SFX/VFX/特撮 スリーニワーサン・モーハン
スタント ユエン・ウーピン
●キャスト
ラジニカーント (Dr. Vaseegaran / Chitti)
アイシュワリヤ・ライ (Sana)

ここ数年、日本のスクリーンでインド映画を観られる事はほとんどなかったが、ついに世界中で大ヒットした本作が公開。主演は『ムトゥ 踊るマハラジャ』の“スーパースター”ラジニカーント。相手役はインドを代表する美女アイシュワリヤー・ラーイとまさに最強のコンビ。そしてインド映画を知らない人でも十分に楽しめるのが、ハリウッド一流のVFXスタッフによるアクションシーン。ただし大金をかけたVFXも、「こう使うのか!」と驚くのがインドのセンス。ロボットが合体・変形してのアクションシーンも、よくもマンガのようなアイデアを形にしたと感心する。唐突に始まるダンスと歌のシーンも健在。今までにない映画体験が出来るに違いない。
●解説
冷酷なターミネーターと化した高性能ロボットと、天才工学者の攻防を描くインド産アクション大作。「ムトゥ 踊るマハラジャ」のラジニカーントが2役を演じ、ヒロインには「ミモラ 心のままに」のアイシュワリヤー・ラーイを起用。監督は「ジーンズ 世界は2人のために」のシャンカール、音楽は「127時間」のA・R・ラフマーン。
●あらすじ
天才工学者バシー博士(ラジニカーント)は10年に及ぶ研究の日々を経て、二足歩行型ロボット、チッティ(ラジニカーント・2役)を生み出した。あらゆる点で人間以上の能力を持ち、命令に忠実に従うチッティは、人類の未来を切り開く偉大な発明となるはずだった。だが人間の感情をも理解するようプログラムされたチッティは、バシー博士の恋人サナ(アイシュワリヤー・ラーイ)に恋をしてしまう。チッティとバシー博士がサナをめぐって恋の火花を散らす中、板挟みとなったサナは、チッティの思いをきっぱりとはねのける。人間の感情を理解してしまったがために、深く傷つくチッティ。さらにはバシー博士の怒りを買ったチッティは、博士の手で廃棄処分にされてしまう。残骸を回収した悪徳工学者の手によって冷酷なターミネーターとしてよみがえったチッティは、バシー博士の目の前でサナを拉致、迫ってくる警官隊を難なく一蹴する。やがて占拠した研究所でチッティは自らのレプリカを量産し、最強のロボット軍を作り上げる。チッティとそのレプリカのロボット兵団は、今や世界の脅威になろうとしていた。バシー博士は愛するサナを救うためにチッティの機能を停止させようと命がけの行動に出る。しかしチッティ軍は、バシー博士の想像を超えるほどに進化し、街を恐怖に陥れる。何百体ものロボットが合体しフォーメーションを変えながら暴れ回るチッティ軍団の猛攻を前に、人間はなす術もない。世界がロボットに支配されるのは、今や時間の問題。ひたすら壮絶化するチッティの暴走を、バシー博士は食い止めることができるのか……。
047★★★★☆いやぁ〜、前評判通りこれは相当面白いですよ♪