『ベイビーズ−いのちのちから− 』 なんばパークスシネマ

●スタッフ
監督 トマ・バルメ
原案 アラン・シャバ
製作 アラン・シャバ
まったく違う文化を持つ国に生まれた赤ん坊の、生まれてから1年の姿を、フランスのドキュメンタリー映像作家、トマス・バルメスが追った。アメリカ、アフリカのナミビア、モンゴル、日本という、人種も民族も文化も異なる赤ちゃん4人の姿を、ほとんど会話もなく、赤ん坊と彼らの周囲の人びとの子育ての様子を、美しい映像と見事な編集で描き出す。寝て、起きて、ミルクを飲んで、ハイハイを始めて、つかまり立ちをするようになり…と、4人の赤ちゃんの成長過程は同じだが、育てられ方は全く違う。とにかく清潔に気を遣い、腫れ物を触るように赤ちゃんを扱いがちな日本人が観ると、ナミビアやモンゴルの子育てにはかなり驚かされるはずだ。
●解説
同じ時代に生まれ、全く違う環境で育つ4人の赤ちゃんの1年間を撮り続けたドキュメンタリー。2009年4月にこの世に誕生した4人の赤ちゃん。アメリカのハティちゃんは、サンフランシスコ近郊、オークランドで大学教授の母・スージーと映画撮影技師の父・フレイザーとの間に生まれた女の子。好奇心旺盛で精力的。最初は人見知りしても5分で打ちとけてとても社交的になる……。アフリカ・ナミビア北西部に住む少数民族ヒンバ族のポニジャオちゃん。家族構成は、母・アレレルアと父・ビンデレ、10人の子供たち、そして牛とヤギ。長男のジョンビンデは26歳。ポニジャオちゃんは下から2番目の女の子で、家族への愛着が強く、おとなしくて、踊りが大好きだ……。モンゴルのバヤルジャルガルちゃんは、お兄ちゃんと遊ぶことと自転車に乗ることが大好きな男の子。両親と兄、そして牛と羊と共に暮らしている。繊細で意欲的、思いやりもあり、他人のために何かしてあげようとすることもしばしば……。東京のマリちゃんは、共にファッション業界で働く母・セイコと父・フミトの一人娘。好奇心旺盛、食欲も旺盛。お母さんになったつもりで人形をかわいがっている……。言葉が話せない、身動きもほとんど取れない状態でありながら、泣いたり怒ったり笑ったり。小さな体から溢れんばかりの力を発揮して生きる、そんな瑞々しく輝いている赤ちゃんたちの魅力に迫る……。
044★★★☆やっぱり、赤ちゃんは可愛らしい!