『J・エドガー』 なんばパークスシネマ

●スタッフ
監督 クリント・イーストウッド
脚本 ダスティン・ランス・ブラック
製作総指揮 ティム・ムーア
エリカ・ハギンズ
製作 クリント・イーストウッド
ブライアン・グレイザー
ロバート・ロレンツ
撮影 トム・スターン
美術 ジェームズ・J・ムラカミ
音楽 クリント・イーストウッド
編集 ジョエル・コックス
ゲイリー・D・ローチ
衣裳デザイン デボラ・ホッパー
●キャスト(役名)
レオナルド・ディカプリオ (J. Edgar Hoover)
ナオミ・ワッツ (Helen Gandy)

アーミー・ハマー (Clyde Tolson)
ジョシュ・ルーカス (Charles Lindbergh
ジュディ・デンチ (Anna Marie Hoover)
エド・ウェストウィック (Agent Smith)
リー・トンプソン (Lela Rogers)
ジェフリー・ドノヴァン (Robert Kennedy)
スティーヴン・ルート (Arthur Koehler)
デイモン・ヘリマン (Bruno Hauptmann)
マイルズ・フィッシャー (Agent Garrison)
ジェフ・ピアソン (Mitchell Palmer)
ケン・ハワード (Harlan Fiske Stone)
リー・ココ (Agent Sisk)
約50年にわたりFBIの長官としてアメリカの権力の中枢に君臨し、名声とともに悪評も高い男、J・エドガー・フーバー。この一人の孤独な男の生涯を、名匠クリント・イーストウッド監督が描き出した。J・エドガーを演じるレオナルド・ディカプリオは、特殊メイクも取り入れながら、20代から77歳までの彼を見事に演じている。実際のJ・エドガーの私生活は謎に満ちていたが、現存するすべての資料を入手したという製作陣は、彼を、母の期待に応えようとして自分を抑え、権力欲を肥大させていく男として描く。彼の母を演じるジュディ・デンチの迫真の演技も素晴らしい。J・エドガーを支え続ける部下を演じたアーミー・ハマーナオミ・ワッツも特殊メイクで役作りに挑んでいる。
●解説
インセプション」のレオナルド・ディカプリオが、FBI初代長官ジョン・エドガー・フーバーに扮し、創設から50年もの間、そのトップに君臨し続けた権力者の隠された生涯を描く。監督は「ヒア アフター」のクリント・イーストウッド。共演は「フェア・ゲーム」のナオミ・ワッツ、「007/慰めの報酬」のジュディ・デンチ
●あらすじ
FBIのジョン・エドガー・フーバー長官(レオナルド・ディカプリオ)は、人生の終盤に差し掛かり、部下に命じて回顧録を書き取らせる。記憶はFBI誕生以前へと遡り、彼の表の経歴が語られるとともに、その裏側の野望、企み、葛藤、苦悩が次第に明らかにされていく……。20世紀の半分を占めるおよそ50年もの間、アメリカで大統領さえも及ばない強大な権力を手にしていた男。そのたった一人の人間が、アメリカのあらゆる秘密を掌握し、国さえも動かしていたという事実。50年間に入れ替わった大統領は8人にのぼり、その誰もが彼を恐れた。それが、ジョン・エドガー・フーバーFBI初代長官である。20代でFBI前身組織の長となり、以後、文字通り死ぬまで長官であり続けた。今日では当たり前とされる科学捜査の基礎を確立し、犯罪者の指紋管理システムを作ったのも彼なら、FBIを子どもたちの憧れの的にまで押し上げたのも彼だった。紛れもない英雄であるにもかかわらず、彼には常に黒い疑惑やスキャンダラスな噂がつきまとった。やがて、国家を守るという絶対的な信念は、そのためになら法を曲げてかまわないというほど強く狂信的なものとなる。それゆえ彼は正義にもなり、悪にもなった。国を守るという大義名分のもと、大統領を始めとする要人たちの秘密を調べ上げ、その極秘ファイルをもとに彼が行った“正義”とは一体何だったのか?映画やコミックを使ってFBIの素晴らしき喧伝させる裏側で、彼は何を画策していたのか……?あきなく高みを目指した男の深い心の奥底が描かれる……。
020★★★★