『幻影の書』 ポール・オースター 新潮文庫


その男は死んでいたはずだった―。
何十年も前、忽然と映画界から姿を消した監督にして俳優のヘクター・マン。
その妻からの手紙に「私」はとまどう。
自身の妻子を飛行機事故で喪い、絶望の淵にあった「私」を救った無声映画こそが彼の作品だったのだから…。
ヘクターは果たして生きているのか。
そして、彼が消し去ろうとしている作品とは。
深い感動を呼ぶ、著者の新たなる代表作。
009★★★★再読♪「人は追いつめられて初めて本当に生きはじめる。」