『ロンドン・ブルバード -LAST BODYGUARD-』 テアトル梅田

●スタッフ
監督 ウィリアム・モナハン
脚本 ウィリアム・モナハン
原作 ケン・ブルーエン
製作 ウィリアム・モナハン
撮影 クリス・メンゲス
音楽 セルジオ・ピッツォーノ
●キャスト(役名)
コリン・ファレル (Mitchel)
キーラ・ナイトレイCharlotte
デイヴィッド・シューリス (Jordan)
アンナ・フリエル (Briony)
ベン・チャップリン (Billy Norton
レイ・ウィンストンGant
これほどクールでスマートなコリン・ファレルを見たことがあっただろうか。裏社会から抜け出したい孤独な男の悲哀を演じて最高に魅力的だ。私生活を奪われたヒロイン役のキーラ・ナイトレイも、マネージャーのジョーダンを演じるデイヴィッド・シューリスも適役である。往年のハリウッド映画の名作『サンセット大通り』をベースにしたケン・ブルーエンのクライム小説「ロンドン・ブールヴァード」の設定を大胆にアレンジし、ラブストーリーとサスペンスを巧みに融合させた脚本は、マーティン・スコセッシ監督の『ディパーテッド』でアカデミー賞脚色賞を受賞したウィリアム・モナハン。自らメガホンをとり監督デビューを果たしている。
●解説
裏社会から足を洗おうとする前科者の男が、愛する者たちのために強大な暴力に立ち向かう姿を描くブリティッシュノワール。監督は「ディパーテッド」の脚色を担当したウィリアム・モナハン。出演は「モンスター上司」のコリン・ファレル、「わたしを離さないで」のキーラ・ナイトレイ、「復讐捜査線」のレイ・ウィンストン
●あらすじ
重傷害罪で3年間服役していたミッチェル(コリン・ファレル)は、今日晴れて出所の身となった。彼はギャングの世界から足を洗おうと考えていたが、迎えに来た悪友ビリー(ベン・チャップリン)から、住まいとの交換に借金取りの仕事を手伝うことを頼まれる。その夜、ミッチェルの出所祝いのパーティーでは、妹ブライオニー(アナ・フリール)が酔って暴れていた。盗みと酒とドラッグが好きな彼女は、ミッチェルにとって愛すべきたったひとりの家族であり、心配の種でもある。そんな中、彼はパーティーで再会した女性記者ペニーからある仕事を紹介される。それは引退した女優シャーロット(キーラ・ナイトレイ)の屋敷の雑用係兼ボディガードだった。高級住宅街にある屋敷を訪ねると、シャーロットは外にいるパパラッチに怯えていた。彼女は夫と離婚し、屋敷には他にハウスマネージャーの元俳優ジョーダン(デイヴィッド・シューリス)がいるだけ。ミッチェルは彼女を護る仕事を引き受ける。そんな折、友人の老人ジョーが、少年2人組に暴行されて死亡。墓地の手配をビリーに頼んだミッチェルは、その代償に借金取りを再び手伝わされるが、屈強な黒人男4人に襲われ、逃げたビリーの分まで殴られる始末。だがその度胸のよさに、ビリーのボスでギャングの顔役ギャント(レイ・ウィンストン)が惚れ込み、楽な儲け仕事をエサにミッチェルを抱き込もうとする。だがミッチェルはそれを辞退、シャーロットの車の運転手として彼女の田舎の別荘に同行する。束の間の静かな時にシャーロットは次第にミッチェルに心を許し、自分のことを話し始める。実は彼女はイタリアでレイプされて心に傷を負い、そのせいで女優を辞めたのだった。二人はいつしか恋に落ちるが、そんな彼らを見張るかのようにパパラッチが現れる。一方、ミッチェルを何としてでも自分の配下に置きたいギャントは、その後も執拗につきまとう。ギャントはすでにビリーを通じてミッチェルの生活を探り、シャーロットやブライオニーまで監視、そしてジョー殺しの少年たちも保護下に置いていた。女優復帰を決めたシャーロットとロサンゼルスで落ち合う約束をしたミッチェルは、ジョーダンの協力を得てギャントへの反撃を開始する……。

001★★☆2012年最初に観た映画としてはかなり残念な出来で、ちょいと悲しい感じ… 役者はエエ面子を揃えてるのに、これはもうひとえに監督がアカンのやと思います。使われてる音楽はエエ感じでした。