『愛の予感』

nakatadairake2008-01-13


英題 "the REBIRTH"

監督 小林政広
脚本 小林政広
出演 渡辺真起子
小林政広

製作年 2007年
製作国 日本
時間 102分

あらすじ
14歳の少女が、同級生の少女を刺殺した。妻を癌で失い、続いて娘を失った順一は、生きる希望を失ってしまう。勤めていた新聞社を辞め、引きこもりの生活を続けていた順一は、一年後、北海道にに肉体労働の職を得る。民宿で寝泊りし、夜明けに起きて鉄工所へ向かい、帰宅後、日没と同時に眠りつく生活。そんな順一は、民宿で賄いの仕事をしている女、典子と出会う。典子は順一の娘を殺した子の母親だった。彼女もまた、身を隠すように東京を離れ、北海道の僻地でひっそりと生活を営んでいたのだ。被害者の父親と、加害者の母親。毎日顔を合わせるものの、互いに名乗ることもなく、言葉も交わさない。それでも、順一は原罪を背負ったかのように生きている典子が、次第に、かけがえのない存在になっていく…。

解説
監督は、インディペンデントでありながら『バッシング』など4度カンヌ国際映画祭へと作品を送り出している小林政広。そんな彼が最新作に選んだテーマは、眼を逸らしたくなるほど鋭利な、激情としての、「愛の予感」。小林政広はある決断をした。悔恨と絶望に苛まれながら、孤独に生きる被害者の父・順一を存在そのものの深みにおいて表現するため、自らの身体をカメラの前に立たせる。そして、共演者に選ばれたのは、『殯の森』に出演、国際的評価も高い女優・渡辺真起子。順一と同じ絶望に加え、決して消えない罪悪感とともに生きる、加害者の母・典子に、明確な輪郭を与えている。(作品資料より)



山田宏一が某サイトで2007年11月の裏ベストに選んでいたので、観にいってきました。

この手の映画は苦手なんですが、最も信頼する映画評論家・山田宏一とぼくの間で、映画を楽しむということにおいて、どのぐらいの差があるのかを知る意味でおもしろい経験でした。

たしかに、俳優・小林政広と女優・渡辺真起子はすばらしかったと思いますが、基本的には、くりかえし観たいかどうかというのが自分自身にとっては一番の評価基準だと思っていますので、そういう意味ではちょっと?マークつきですね。


2008年2月18日 追記

映画を観た直後に、上のような感想をもちましたが、なんだか最近無性に再度観なおしたいという衝動に駆られています。

ひょっとしたら、この映画たいへんな傑作かもしれない・・・