『プリンセス・カイウラニ』 シネマート心斎橋

●スタッフ
監督 マーク・フォービー
脚本 マーク・フォービー
製作 マーク・フォービー
ナイジェル・トーマス
ローリー・アペリアン
リック・ガリンデス
ロイ・ティジョー
撮影 ガブリエル・ベリスタイン
プロダクション・デザイン スティーブン・ローレンス
音楽 スティーヴン・ウォーベック
編集 ビヴァリー・マイルズ
衣裳デザイン ケイトリン・モリソン
キャスティング ケイト・プランティー
●キャスト
クオリアンカ・キルヒャー (Princess Ka'iulani)
バリー・ペッパー (Thurston)
ショーン・エヴァンス (Clive Davies)
ジミー・ユイル (Archie Cleghorn)
ジュリアン・グローヴァー (Mr. Davies)
ウィル・パットン (Sanford B. Dole)
カイノア・キルヒャー (Kaleo)
タムジン・マーチャント (Alice Davies)
クロエ・クランプトン (Emma)
キャサリン・ステッドマン (Miss Barnes / Mrs. Connolly)
レオ・アンダーソン・アカナ (Queen Liliu'okalani)
オーシャン・カオウィリ (King Kalakaua)
初めて明かされるハワイの歴史がここに!世界各国から観光客が集まる、美しい自然に恵まれたハワイ諸島。18世紀から続く楽園の王国、ハワイ王朝を、最期の王女、カイウラニの短い生涯を通して描いた歴史ロマン。アメリカ合衆国の策略で国を追われ、イギリスに亡命したカイウラニ女王。寄宿学校では人種差別を体験するも、国を守る女王としての資質は磨かれていく。帰国後、クライブからの求婚を断り、女王としての人生を全うするのだった。23歳で病死するまで、国民のために戦い続けた「国民のプリンセス」カイウラニ王女。悲しい歴史を隠しているからこそ、ハワイは今日も美しく輝くのだ。監督は、テレビ映画畑出身のマーク・フォービー。
●解説
ハワイ王朝最後のプリンセスとして国と国民に忠誠と愛を誓い、彼らを守り抜くために闘い続けたカイウラニの波乱に満ちた生涯と、秘められた恋を描く歴史ドラマ。監督は本作がデビューとなるマーク・フォービー。出演は「ニュー・ワールド」のクオリアンカ・キルヒャー、「トゥルー・グリット」のバリー・ペッパー、「BOY A」のショーン・エヴァンス。
●あらすじ
1989年、ホノルルのイオラニ宮殿に初めて電気が引かれた夜、反王制派が反乱を起こした。騒ぎのなかハワイを脱出したカイウラニ王女(クオリアンカ・キルヒャー)は、父親アーチボルトとともにイギリスに向かう。王女を迎え入れたのは、父親の旧友テオ・デイヴィーズとその家族。息子クライヴ(ショーン・エヴァンス)は王女の美しさに魅了されたのを隠すかのようにつっけんどんな態度を取るが、妹アリスは王女が抱える孤独を敏感に察する。王女はアリスに優しく話しかけられ、ハワイや亡き母親の思い出を語って聞かせる。アリスと一緒に寄宿学校で学び始めた王女は、人種差別に直面するが、彼女の慰めとなったのはデイヴィーズ兄妹だった。やがて王女はいつの間にかクライヴと深く愛し合うようになっていく。そんなある日、王女はサンフランシスコで療養していたカラカウア王死去の報を受け取る。母親代わりに慈しんでくれた叔母リディアがリリウオカラニ女王となりカイウラニ王女を王位継承権第1位に指名する。リリウオカラニ女王が、新憲法を受け入れるように迫るサーストン(バリー・ペッパー)やドール(ウィル・パットン)に屈しなかったため彼らはアメリカに軍事行動を取らせるよう画策するが、王女はそのことを知るよしもなかった。王女がクライヴのプロポーズを受けたと知ったテオは、アーチボルトから送られた“王制崩壊”の電報を王女に見せないでいたが、ある日突然、王女のもとに父親が姿を現す。クライヴとの結婚に難色を示す父親から電報について問いただされた王女はテオを詰問。隠されていた電報を目にした彼女は故国ハワイを選び、クライヴに別れを告げる。父親から王制崩壊の顛末とその後に起きたアメリカ軍による国民虐殺の詳細を聞かされた王女は、アメリカ大統領クリーブランドに暫定政権を支持しないように要請するためワシントンに向かう。最初の上陸地ニューヨークで会見した王女は力強いスピーチとエキゾチックな美貌、洗練された物腰で待ち受けていたマスコミを圧倒する。評判を耳にした大統領夫人から昼食に招待された王女は持ち前の機知と外交的手腕を駆使し、同席した大統領の懐柔に成功する。だが王女が帰郷したとき、臨時政府が「ハワイ共和国」樹立を宣言。合併式典への出席を拒否した王女にサーストンが歓迎祝宴を主宰するよう依頼する。瓦解した王家の誇りを捨てろといわんばかりのサーストンの要求を受け入れる王女だが、心の中にある決意が芽生えていた……。
075★★★